以前、4月7日の記事で紹介したカフェオレボウルの裏底にDigoinと焼印が付いていました…
Digoinはフランスのカフェオレボウルコレクターの間では良くご存じのメーカーですが、私やtaeにはもちろんそんな知識は無かった訳で…焼印のDigoinはブルターニュ地方にあるDigoin窯の名前です。独特の微妙な色合いが世界中のボウルコレクターを引き付けている訳ですが、Digoin窯の歴史はやや複雑だった様です…。19世紀末にブルゴーニュ地方の町ディゴワンにサルグミンヌ窯があり、陶器作りを行っていました。サルグミングはロレーヌ地方にある焼き物がさかんな町で、その町にあった窯元の製造技術をディゴワンが窯を受け継ぎ発展していったそうです。20世紀初頭にディゴワン窯はカフェオレボウル全盛期を迎えますが、1960〜70年代になるとディゴワンの窯印はほぼ消滅し、
サルグミンヌのモダンな窯印になっているそうです…。現在はそれぞれの窯で陶器を作りを続けいるそうですが、カフェオレボウルに関してはサルミングの型をリュネヴィル窯が買い取り、復刻版を作っているそうです。(→右の焼印)
は先日、骨董市で見つけて来た古いマスタードボトルの底面に付いていました。長い年月が感じられる褪せた色合いと文字の筆記体が何とも味があります…。Digoinの焼印からすると19世紀末に作られたモノでしょう、カフェオレボウルに代表されますが、窯もとでもあったDigoin…これも何かの縁だと思い親近感が湧いてきます。そういえばRudiさんのお店にもお皿があったなぁ〜
↑褪せた色味が魅力のマスタードボトル
これは掘り出し物???恐らくデッドストックだったと思われます新品同様のDigoinのスープ皿…光りに透けている姿が若々しい、まるでタイムスリップして来た様です。我が家を経て何十年後に状態の宜しいDigoinの皿としてまた人へ繋げたら…なんて、想像したりして(笑)基本的に我が家は和食器なのですが白くてシンプルな洋食器もまるで無地のキャンパスの様に料理を引き立ててくれます。
最初に我が家にやって来たDigoinのカフェオレボウル…今は4脚あります。